>> Excel VBA 基礎の基礎(1)
8-10 長いコードを複数行に分けて記述する
And条件やOr条件を使用すると、コードが長くなりがちです。
長いコードは1行で書き切らずに複数行に分けて書いた方が、読みやすくなり、入力ミスも減ります。
コードを複数行に分けて記述する方法を学びましょう。
次の2つのコードはどちらを実行しても、同じ結果を得ることができます。
ひとつめのコードは、1行で書かれたものです。
ふたつめのコードは、2行に分けて書かれたものです。改行する場所に [半角スペース] + [アンダースコア] を記述しています。
(※このテクニックは、And条件に限ったことではなく、VBAのコーディング全般で使用できます)
Sub 長いコードを複数行に分けて記述する_01()
If Range("A1").Value = 100 And Range("B1").Value = 100 Then
MsgBox "○"
End If
End Sub
Sub 長いコードを複数行に分けて記述する_02()
'1行目の最後は [半角スペース] + [アンダースコア]です!
If Range("A1").Value = 100 And _
Range("B1").Value = 100 Then
MsgBox "○"
End If
End Sub
次のサンプルは、さらに長いコードを複数行に分けて記述したものです。
コードが長くなればなるほど、改行することのメリットがわかります。
Sub 長いコードを複数行に分けて記述する_03()
If Range("A1").Value = 100 And _
Range("B1").Value = 100 And _
Range("C1").Value = 100 And _
Range("D1").Value = 100 And _
Range("E1").Value = 100 Then
MsgBox "○"
End If
End Sub
構文を確認しておきましょう。
コードを複数行に分けて記述する
【構文】
改行したい場所に [半角スペース] + [ _ (アンダースコア)] を記述する
【使用例】
コード: Range("A1") _
.Font.Size = 16
結果 : セル「A1」のフォントサイズが「16」に変更される